ハンセン病問題 風化させないで 重監房資料館(楽泉園)を人権教育の場に 酒井議員が質問
酒井県議はハンセン病問題を質問。国立ハンセン病療養所栗生楽泉園(草津町)の入所者は 44 人(22 年 8 月現在)まで減少、平均年齢は 90 歳を超えており、将来構想は喫緊の課題だとして、県として踏み込んだ対応を求めました。この中で、園内にある社会交流会館や、故・谺雄二さんらの尽力で 2014 年に開所した重監房資料館は人権教育の場としても有用であること、単に「強制隔離政策による差別偏見があった」というにとどまらず、人権回復のたたかいの歴史や入所者一人ひとりの生きざま、文化的営みにも光を当てた取り組みが求められていることを強調しました。そのうえで、県が発行している啓発パンフ(2013 年)後の「県ハンセン病行政資料報告書」や 19 年の家族訴訟勝利判決、「人権の碑」建立などの出来事も踏まえた新しいパンフの作製を提案。さらに、内田博文重監房資料館館長の講演会企画や、毎年 6 月に県庁で開催しているハンセン病問題パネル展の充実などを要望しました。 県は「ハンセン病問題を風化させず、関心を持ち続けることは重要。国と連携して取り組んでいきたい」と答弁。県庁パネル展も充実させていく考えを示しました。