日本共産党の伊藤祐司県議は 12 日、9 月補正予算に対する反対討論を行いました。物価高騰対策や豚熱対策など緊急に対応が必要な施策には同意するとのべたうえで、県民広場の再整備とマイナンバーカードの取得促進の 2 点について、反対理由を述べました。
県民広場の再整備(モニュメント撤去)については、他党議員からも一般質問や委員会審議で、「コロナ禍で大変なときに 4400 万円もかけて急ぐべき事業なのか」「現状でも出来ることが多く丁寧に検討すべき」などの意見が出されていました。しかし、本会議できっぱり反対したのは日本共産党だけ。伊藤氏は、「撤去後にどのように活用するのか、その全体計画もない中で撤去ばかり急ぐのは、県民の理解を得られない」と厳しく批判しました。
マイナンバーカードの取得促進について、群馬県の取得率は全国でも下位クラス。「私が本気で取り組んでこなかったから」と弁明した知事に対して、伊藤氏は、県民が取得をためらっているのは、後を絶たないデジタル情報の漏洩事件や、個人情報がどのように守られるのか不安を持っているからだと指摘。ポイント贈呈などでなく、カードと政府の信頼を高めることこそ必要だとのべ、取得率向上に 1 千万円もの税金を投入することに反対しました。