有害スラグ 汚染除去速やかに 民家に放置された大量のスラグ撤去を撤去を                                                            伊藤議員が質問  

伊藤祐司県議は環境農林常任委員会で8日、渋川市の大同特殊鋼渋川工場が排出したスラグについて質問しました。同社所有の産業廃棄物最終処分場は、有害物質を含むスラグによって土壌や地下水の汚染事故を起こしています。同社は汚染された地下水をくみ上げて工場内の処理施設に運搬し、一部無害化処理したうえで河川に放流しています。
 伊藤氏は、同社の汚染水(産廃)運搬が無許可で行われてきた実態を厳しく批判し、「事故を起こした処分場は直ちに廃止し、汚染を取り除く抜本的な措置を講じるべきだ」と求めました。また、同社の有害スラグが渋川市の公園に大量に放置されていること、榛東村の個人宅の土台として使われ、住宅に大きな被害が出ていることを、資料を示して指摘。調査して同社に撤去させるよう求めました。県は、元自治体が行うことで、個人宅の問題は民事訴訟中のため答えられないと回答。伊藤氏は「自治体と協力して対応すべき。被害を受け困っ
ている県民の相談に応じるべきだ」と強調しました。
 安中市の東邦亜鉛安中工場が排出したスラグの撤去問題、渋川市の田ノ郷川河川敷への建設残土放置問題にも触れ、迅速な対応を求めました。