酒井宏明県議は 3 月 10 日、健康福祉常任委員会で高校卒業までの医療費無料化と高齢者の補聴器購入への補助などについて質問しました。
この中で酒井氏は、4月から実施予定の前橋市を加えると、県内7市町村が高校まで医療費の完全無料化、一部(入院費のみ)無料化も7市町村にのぼることを紹介。完全無料化に踏み切るべきだとただしました。
県は、中学卒業までの完全無料化は全国トップレベルで、8 億円余の財源を考えると慎重に考えるべきと答弁しました。酒井氏は、全国では4県が高校卒業まで無料化に踏み切っていると指摘。東京都も新年度から高校生まで拡大する方針(追加支出は年間約 10 億円・所得制限あり)であり、群馬県として早急に実施するよう求めました。
また、補聴器購入補助について酒井氏は、70 代後半の高齢者の7割が聴力低下をきたしており、認知症や孤立化の原因にもなると指摘。「補聴器が高くて手が出ない」などの高齢者の声や、県内の自治体でも1市1町が購入補助事業をおこなっていること、兵庫県が 400 人対象にモデル事業を行う計画であることを紹介。太田市でも、新年度中に補助を実施する見込みだとして、県として補聴器のニーズなど実態を調査し、補助に踏み出すよう求めました。
県は「県内外の状況を見ながら検討したい」と答弁しました。