臨時県議会 県営ワクチン接種センター 2カ所に 予約システム、人材確保などで付帯決議        酒井県議  交通費の実費支給求める  伊藤県議 「予約難民を作らない工夫を」

 群馬県は新型コロナワクチン接種を急ぐため、県内2か所に県営接種センターを設置する計画で、19 日の臨時議会に約37 億円の補正予算案を提出しました。
 日本共産党の酒井宏明県議は本会議で、接種センターまでの交通費について「居住地域による距離の差など不公平がおこらないよう、移動手段を問わず実費支給をおこなうべきだ」と追及。山本一太知事は補助は考えていないとしつつ「実施後に支障があれば考える」と答弁。酒井氏は、自治体間で格差が生じないよう、県が全額負担することを求めました。 酒井氏はまた、接種の予約がLINEのみであることについて、使えない人への配慮を求めました。
 議案が付託された厚生文化常任委員会で共産党の伊藤祐司県議は、年齢階層別に電話予約を受けるなど、予約難民を作らない工夫を求めるとともに、接種を担う看護師の確保について現場の声を踏まえるよう要望しました。同委員会では、▽希望者がもれなく接種できる柔軟な予約システムの導入▽市町村や医師会などと連携した人材確保▽感染リスクが高い職種への優先接種の検討―を求める付帯決議が可決されました。 予算案は本会議で全会一致で可決されました。