臨時県議会 県内宿泊支援の拡充予算を可決 開始時から3週間で感染者1.7倍 酒井県議が事業の中断求める

 酒井宏明群馬県議は4 月16 日、臨時議会で県独自の観光業などの支援策、「愛郷ぐんまプロジェクト」の拡充について質問しました。
 同事業は、群馬県民が県内に宿泊する際、一人1泊6000円以上の宿泊に対して一律5000円の補助を行うもの。第1弾が昨年実施され、第2弾は3月26 日から5月31 日までの予定で始まっています。今回の拡充は国の補助金も使い、地域限定クーポン発行や日帰り旅行代金の割引を追加するものです。予算額は6億円余り。
 酒井氏は、県内の新型コロナ感染者数は増加しており、昨日までの一週間平均の感染者数は1日29 人で、第2弾開始時から3週間で1・7倍に増加したと指摘。事業の枠組みは評価しつつ、「知事は、感染が急増すれば中断もありうると答弁していた。今こそ判断の時ではないか」と質しました。
 山本一太知事は、感染が急拡大すれば、総合的に判断して一時停止することもあると回答。 酒井氏は「知事が目標としてきた、新規感染者1日20 人未満も、病床稼働率2割以下も達成できていない。総合的に判断というのも不明確。感染拡大する前に防止することが政治の役割だ」と厳しく指摘し、反対しました。
 そのうえで、観光業への支援の必要性に触れつつ、PCR検査の抜本的拡充、エッセンシャルワーカーや医療・介護・福祉・保育施設、中小業者、非正規労働者などへの直接支援こそ急務だと強調しました。
 補正予算は、共産党以外の賛成多数で可決しました。