群馬県議会本会議が28日開かれ、伊藤祐司県議が、東邦亜鉛が排出し県内に違法投棄した有害スラグの問題と、コロナ問題について一般質問を行いました。
伊藤氏は、自社が排出したスラグが鉛やヒ素を含み有害と認識しながら、関係の深い土建業者に出荷し違法に投棄させた東邦亜鉛(会社)は悪質性が高いと指摘。県が科した「産廃処分業停止90日」の行政処分は県の基準に照らしても軽く、「許可取り消し」が妥当とただしました。
県は、会社がすでにスラグの出荷を止めて回収を開始しており悪質性は低いと回答。伊藤氏は、長期にわたり大量に違法投棄されたが回収はごく一部で、高崎市の調査では環境基準は超えていないものの明らかに土壌汚染が始まっていることを示し、「会社はかつて安中公害を起こした企業で県の監督責任は重い。県は全貌調査と結果公表を行い、スラグの全量撤去を会社に命じるべきだ」と求めました。