新たな有害スラグ問題/全容解明と撤去急げ 県「製造元も含め全貌を調査中」

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 県道高崎渋川線バイパスの盛土や、みさと芝桜公園、蟹沢梅林の各駐車場などに使用されたスラグから、環境基準値を大幅に超える鉛やヒ素が検出された問題で、県廃棄物リサイクル課は、「製造元も含め、立ち入り調査や報告聴取など事実関係の全貌を調査中」であることを明らかにしました。12月7日の環境農林常任委員会での酒井宏明県議への答弁。
 酒井氏は、県道工事をした岡田工務店が市内に設置した太陽光発電施設の盛土に、むき出しになったスラグが数メートルもの高さで使われている状況についてふれるとともに、住民から「大雨が降った後、白く濁った水が流れていた」「川の魚が死んでいた」などの声が寄せられていることを紹介。高崎市と協力してしっかり調査し、原因者の責任を明らかにすべきだと迫りました。県は、高崎市と連携していく考えを示しました。
 酒井氏は、「こうした状況からみても、有害スラグがさらに広範囲に使われている可能性は高い」と指摘し、原因者の早期特定と使用箇所の特定、廃棄物処理法に基づく措置命令、全量撤去を要求。この問題を重大な公害事件として認識し、全庁をあげて取り組むべきだと強調しました。
 これに対し、環境森林部長は、「法に則って廃棄物の該当性の有無について適切に調査していく」と従来通りの答弁を繰り返しました。
 この問題で、党県議団は11月24日に、高崎市議団や地域住民とともに状況を調査し、住民らによる「有害スラグの撤去を求める会」も発足しました。

公園駐車場のスラグは年内に全量撤去―高崎市

 高崎市議会でも共産党市議団が論戦。芝桜公園の駐車場と関連する道路のスラグの撤去は完了し、善地・蟹沢の両梅林駐車場についても、10日まで7割が完了し今月中に全量撤去の予定であることや、撤去されたスラグの処分場への運搬も市が監視していることを明らかにしました。太陽光発電施設の敷地については、「調査中」とのべるにとどまりました。